仕事で大切なのは自主性

仕事というものは職場で「すること」「すべきこと」をいいますが、上司から命じられた事をおこなうだけではありません。言われたことをするならそれは「作業」であり、いつの日か機械にとって代わる運命のものといってよいでしょう。機械による作業は、ストップしない限り、延々と同じことを繰り返しています。しかし、同じ内容のことでも自主的に取り組み、その結果として、本人の能力が高まったり、改善や工夫がなされることで、作業から本当の「仕事」になっていくものです。

この作業と仕事の分かれ目は、それを行う本人の意識が大きく関係してきます。例えば「新聞のこの部分をコピーをしてほしい」と依頼されても、「この新聞のコピーを何のために使われるのか」を意識するのとしないのでは行動が違ってきます。「何故コピーが必要なのか」「どのようなサイズで取るのか」という疑問が生まれてくるのです。その為には、目的が何であるのかを察知する必要があります。
作業をする中でなによりも大事なのは自主性です。

仕事は目的によって進め方が違い、目的にそわない仕事は会社に損出を招くことになります。職場における研修は、「何のためにするのか」という、目的の意識づけを持たせるために行われるものがあります。目的を知らせることで、良い仕事をしたかどうかの判断もできるようになります。良い仕事とは、自己満足ですむものではなく、どれだけ会社や部門の目的にそった成果を上げたかで判断しなければならないのです。